教える側になるのは、よく考えてからにしたほうがいい。

アバターコースは、受講生として参加するところまでで終えておくのが

もっとも賢い活用方法だろう。

 

受講してみて、ウィザードコースまでの技術自体は

多くの人にとっても役立つものであると個人的には確信している。

 

しかしアバターコースを教える側になると

底なしにお金が必要になってくる。

ここでおかしなことになってしまう人が多い。

 

アバターマスターとして活動するとなると

インターン費用、ホテル宿泊代、ロイヤリティの支払い、

会場までの交通費(1年に1回はフロリダにて開催)が

年間7回、延々に続いていくのだ。

 

年7回参加するのではなくて

受講生をつくれたときだけ参加しよう、と思っても

自分の思い通りのペースでは参加できない。

先に参加することを決めれば生徒が出来る、と言われるのがオチである。

QMやトレーナーはアバターマスターがコースに参加しないと収入にならないので

参加するかどうするかは彼らにコントロールされる。

彼らは、良心に訴えてくる。

基本的に、アバターマスターをしているような人間は人がいい。

誰かの役にたちたい、世の中を良くしていきたい人ばかりである。

QMは、そういう気持ちを上手く突いてくる。

しかし、そうやって参加したところで

実際にどれだけの人に生徒が出来ているのか?

 

アバターマスターとしてコースに参加する場合、

1回あたり経費として約20万円かかる。

この経費の半分はQMやトレーナーの懐に入る。

残りはホテル宿泊費である。

ホテルはトレーナーが決め、

コース会場と同じホテルに宿泊することを「整合」を盾に強いられる。

結果、受講生が1人つくれても手元に残るのは10万程度である。

 

その中から、無料体験希望者への体験会に関わる諸費用を出す。

交通費、場所代、チラシやパンフレット代。

QMが主催する体験会の場合は、そのサポートへの謝礼も支払う。

(実際には何もしてもらっていなくても、このサポート費用は発生する)

たとえば大阪に住んでいるマスターでも希望者がいれば

東京での無料体験に応じるのが現状である。

 

それから、その無料体験希望者と出逢うための

アウトフローと呼ばれる営業活動のための資金。

様々なイベントへ参加してアバターに興味を持つような人を開拓していくわけだが

ネットで検索して怪しんで連絡を絶れてしまうことが多く

現在、これは非常に地道な作業である。

 

そして、自分自身の生活費である。

家賃、食費、その他諸々。とてもじゃないが足りない。

 

第一部だけや、第二部までの参加者をコース会場に連れていくことは

アバターマスターは完全に赤字である。

受講生が出来たけれど赤字で参加したくないマスターは

受講生をQMに紹介し、受講料を受け取らない代わりに

コース会場に来ている他のマスターに教えてもらう。

(受講料は実際に教えるマスターに分配されるのではなくQMに入る)

 

殆どのアバターマスターとして活動している人は

1回のコースあたり生徒数は0人なので、完全に赤字で参加している。

黒字のマスターは10人に1人もいない。

私が知っているなかでも、黒字で活動していたのはたった2名であった。

毎回100人〜200人近くのアバターマスターがコースに登場しているのにも関わらずである。

 

よって、殆どのアバターマスターは

それまでの貯金が無くなるまで貯金を切り崩しつつコースに参加するか

借りれる人やカード残高が無くなるまで参加するか

何かアルバイトをしながら参加するか

家族からお金を出してもらって(主婦に多い)参加する。

それが出来なくなると、コース会場から消えるのだ。

 

志をもって始めても1年以上残っているアバターマスターは非常に少ない。

上記のようにQMとトレーナーに搾取された挙げ句、使い捨てである。

 

QMとトレーナーは、そうやって消えていったアバターマスターを

セカンダリーに同意した者、落胆した者だと言う。

誠実さに欠けている、何か秘密があったという場合もある。

そんな風にQMやトレーナーから思われたくないから

赤字でもコースに出続けるアバターマスターもいる。

 

QMと呼ばれるアバターマスターは全国で10名程度いるが

彼らはアバターマスターからのインターン費用と

アバターマスターが連れてきた受講生を

マスターコースなどの上級コースへと進ませることで収入を得ている。 

 

インターンや上級コースへのインスパイアという名の勧誘は強引であり

意識の仕組みを熟知している彼らはアメとムチを上手く使う。

彼らの技術は、アバターマスターに対してはよく機能するが

新しい受講生創りにおいては機能していない。

 

というのも、QMも積極的にアウトフローを行っていた時期があるが

まったく生徒が出来ていなかったからである。

アバターマスターの生徒創りをサポートするといって

お金を得ている者達なのにも関わらず

自分自身が生徒を創る能力が無いというのは、おかしな話だ。

 

受講生を10名創った時点で

簡単にQMになったのが日本のQM達である。

 

現在は、条件が異なる。

100名創って10年近いキャリアがある人でも

単なるアバターマスターに過ぎない。

ハリーパルマーや教材へのというよりも

日本の中枢メンバーへの忠誠がないとQMにはなれない。

お金が続く限り搾取される側になってしまう、ということである。

 

アバターマスターには志が高い良い人が多いと思うが

現在の日本の組織は、残念ながらそれを活かすシステムではない。

コース会場にいる新規受講生数の少なさが、それを物語っている。